アロマテラピーを学ぶと最初に出会うのが
アロマテラピーとは
アロマ(芳香)+テラピー(療法)
アロマテラピーとは芳香療法である
そして、この造語を作った
ルネ・モーリス・ガットフォセについて触れる
科学者だった彼が実験中に爆発に遭い
その爆発の時に火傷を負い
近くにあったラベンダー精油の入った瓶に
咄嗟に火傷した手を入れて火傷が治った
というエピソードですが
実際はもう少し複雑で深刻だったそうで
実験中に追った事故によりひどい火傷になり
その後、ガス壊疽になり、最後の手段として
感染症の傷にラベンダー精油を塗布したら
驚くべき効果があった
という記述があるようです
NARD アロマ・アドバイザー
レッスン1の歴史で少し説明をするのですが
この時に生徒さんから質問が…
「ガス壊疽ってなんですか?」
なんとなくで理解していましたが
改めて聞かれるとナルホド、説明ができない
ということで調べました
ガス産生菌による進行性の軟部組織感染症で,組織内にガスが認められる。炎症は皮下組織から筋組織までおよぶ。嫌気性グラム陽性桿菌であるClostridium属の感染による場合をいうが,広義にはClostridium属以外のガス産生菌によるものも含まれる。
日本救急医学会WEBSITEより引用
URL:医学用語 解説集 ガス壊疽
嫌気性グラム陽性桿菌
グラム染色法で陽性でエネルギー代謝においては酸素を必要とせず円筒状の形の菌
というところでしょうか
事故に遭った当時1910年、ガス壊疽に罹ると死は免れない言われていたそうで、その状況の中でラベンダー精油で効果があったことは驚くべき大きな発見だったのかもしれません。糖尿病による免疫不全による細胞の壊死もこれに当たるようですね。
細菌による感染症による疾患
炎症や細胞組織の死滅
ラベンダー精油による作用の考察としては、真正ラベンダーであればエステル類とモノテルペンアルコール類、ラベンダー・スーパーやスピカ、ストエカスであればケトン類の働きも期待できたと思います。抗菌作用、免疫調整作用、抗炎症作用、創傷治癒作用、皮膚組織再生作用、抗感染作用、抗微生物作用。この他にも鎮静作用、抗不安作用、誘眠作用などの精神面にも働きがあったのかもしれません。実際はもっと詳しい研究や分析やレポートがでているのかもしれませんね。
アロマテラピー、精油は医療行為でもないですし、精油は薬ではありませんが、有効な薬がなかったこの時代において精油の働きはとても重要なものだったのかもしれません。特にフランスにおけるアロマテラピーの確立において、このエピソードは重要なポジションにあるのだろうと思います。
アロマテラピーと言えばラベンダー精油
万能精油とも言われていますが、香りも含め、作用特性や使用例などを見てみると納得できます。
知ると役立つ
そんな事も多いかと思います