切ないくらいに愛おしい

ずっと知らずに生きてきたけど
この年になって、やっとわかった

自分の内側から繋がる存在たちに
教えてもらって
意識することで
見えてきた世界

でも、それは
生まれた時から
ずっとずっと知っていた感覚

何故、この季節がたまらなく好きなのか
何故、この季節にたまらなく涙が出るのか
何故、この季節の風に心焦がれるのか

この涙が伴う
言いようもない
胸にくる感覚が何なのか

ただ、純粋に
生きることの素晴らしさを
命の煌めきを見せてくれる
この地球という星が包まれている
どうしようもないくらいに
輝いているエネルギー

それは
重たい地球という次元だからこそ生まれる
切ないくらいに愛おしい
健気な光の輝き

彼岸入りという
この世とあの世の境界線が
ぼんやりとするタイミングだからこそ

この世界の光が
何であるのか

夏が終わる

それは陽から陰へ転じ
陽の素晴らしさと
陰の素晴らしさを
織り無しながら見せてくれる

彼岸の入りの
静かながらも壮大なエネルギーの大きなうねり

その真中に立っている