食べることも尊い修行
ここ一ヶ月ほど
野菜くずを使う生活をしています
くずと呼ぶのはいささか不本意
野菜ダシとして”ベジブロス”なる言葉が
あるらしいですね
野菜はできるだけ
細かく刻んでスープにして
その時々で応用して使っています
炒めものをしたフライパン等も
そのままお湯を入れて沸騰させて
こちらもスープに合わせて使います
後からの洗い物も簡単
生ゴミも随分と減りました
この二年
無農薬野菜を使っており
生ゴミは生ゴミ乾燥の後
コンポストに入れていましたが
何かと電気代も氣になるところへ
先月宿泊した珀樹関での精進料理
ほぼ捨てることなく使い切る
そのために工夫するのが楽しい
そんな料理長のお話もあり
私なりの工夫を楽しんでいます
シンプルで美味しい
そんな時間を
味わえるようになった氣がします
アイキャッチのお料理は
雑炊にして
ミンチタイプの大豆肉と玉ねぎを
五香粉などで炒めたものをトッピング
丁寧だけど
簡単シンプル
肌寒くなってきた近頃
温かい食べ物は
心と身体をホッとさせてくれます
道元禅師が典座教訓(てんぞきょうくん / 料理を作る人の教え)と、赴粥飯法(ふしゃくはんぽう / 料理を食べる人の作法)、五観の偈(ごかんのげ / 料理をいただく心の教え)で教えを説いているように、精進料理とは料理を作ることも、食べることも尊い修行であるという事を大本山永平寺の典座御老師に教えていただきました。
典座老師からは、食材の尊い命を頂いて調理しているということ、その命を僅かでも無駄にすることなく使い切るということを改めて教わりました。例えば野菜の切れ端で出汁を取ったり、椎茸など化粧包丁を入れた食材の端は飛竜頭を作る際に細かく刻んで具材に足したりと、ほぼ捨てることはなく使い切る料理を心がけています。
柏樹関の精進料理:https://www.hakujukan-eiheiji.jp/cuisine.html