春を待つ
やさしい1月に包まれて過ごしている
それはとても心地よくて
安心していられる不思議な感覚
何がどうというわけでなく
でも、そうなんだよねって感じで
包まれている
たぶん
これまで生きてきたことの全てから
ぎゅっと濃縮されたエッセンスが
良い香りを放ちながら
優しい音と映像と共に
包み込んでくれている
それが
日常の隙間のなかに
散りばめられて
キラキラとしている
これでいいんだねって
無くて在る
そして、これを
大切に守っている
あったかい
ふかふかの土の中に
種は安心して
その時を待って
眠っている
大きな空に包まれる
夢を見ながら
ほがらかな太陽に包まれる
夢を見ながら
春を待つ