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カナンガ・オドラタ


カナンガ・オドラタ
インパクトがあって比較的覚えやすい学名を持つこの精油はバンレイシ科のイランイラン。イランイランはイランイランというリアクションに困るオヤジギャグを言ってしまいそうになる名前です。とてもセクシャルな甘い香りを持ち催淫作用もある精油。香りのインスピレーションで選ぶと、影で「あの人は欲求不満」とも言われかねないイメージがありますが(過去にそう言われた方もみえたり)芳香成分を見るとそれはそれは素晴らしい作用を合わせ持つバランスの良い精油です。肉体面の疲労から、スキンケア、不整脈へのアプローチも得意でセスキテルペン炭化水素類のプラス帯電(強壮)とマイナス帯電(鎮静)を合わせ持ちます。

昨日、2回目のアロマトリートメントに起こしいただいたお客様。ここ数日の心理的な落ち込みでサロンに向かう途中で気分が悪くなってしまい、吐き気すら覚えたそうです。それでもアロマトリートメントは受けたいといらっしゃいました。

トリートメントの香りのブレンドはスッキリと元気になれるような香りをご希望でしたので、あれこれと試していただきましたが、どれもピンこない様子。不意に「イランイランの香りが嗅ぎたいです」との事でしたのでムエットをお渡ししたら「とても好きです!」と言われビックリしました。イランイランの香りは時に気分が悪くなる可能性があるので、敢えてお出ししなかった香りです。次に「サンダルウッドも気になります」との事でしたので、こちらもムエットをお渡ししたら「これも好きな香りです!」との事でした。サンダルウッドも精神面を深く鎮静させる作用はありますが、ダウナー系の精油なので落ち込んだ気分という事でしたのであえて控えた精油です。ただ、2つの香りを合わせると重すぎて無理との事でしたので、今回はイランイランをチョイスしました。

イランイラン、オレンジ・スイート、プチグレン、ラベンダー・スーパーのブレンドに決まりましたが、なんともビックリのほぼ無臭!私の鼻がおかしくなったのか?と思ったら、お客様も同様でした。どういうわけか全てがバランスよく打ち消し合ってしまったような無言の香り、みんなが遠い場所にいるような香りです。1%を少し越えますがイランイラン、オレンジ・スイート、ラベンダー・スーパーをさらに加えてお互いが少しづつ主張し合う香りになりました。イランイランを2滴も入れているのに、この控えめ加減にビックリです。

このブレンドは今後注意しようと思いました

気分が悪いというお客様でしたが、ムエットで色々な香りを嗅いでいるウチに何故かとても元気になってこられ、トリートメントも様子を見ながら途中で気分が悪くなるようでしたら、続きは次回にしますので、無理の無いようにというお話をしましたが特に問題もなくトリートメントを受けられました。
そして、イランイランが入っているにも関わらず淡い香りになったブレンドは「今の私に調度良い淡い香りでした」という事で、もしかしたら必要があってのこの香りだったのかな?と思わせるような不思議な香りになったブレンドでした。

そして、ご本人様の意識と身体が求めている香りの違いに改めて目を向けて行かなければと感じました。

今朝はとてもスッキリとした気分です!とのメッセージもいただいたので安心です。1回目のトリートメントでも悩みだった不調がビックリするほど身体で感じるくらい改善して驚きと興奮のメッセージをいただきました。(そんな事があって、気分悪くてもトリートメントが受けたいと思われたそうですが、気分の悪い時はやはりオススメはできませんので様子をみて対応させていただきます)
アロマトリートメントや精油の働きは人それぞれですが、やはり必要な人、必要なタイミングでその人のところに届くのだなぁと私自身が身にしみて感じた瞬間でした。

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