胸にしっかり焼き付いた
人は星
いずれ星に還っていく
生きている
そう
生きている間に
沢山の経験をさせて
沢山の景色をみせてあげたい
そうこどもに願う親の言葉は
この地球に生まれてきた
わたしたちへの言葉でもある
宇宙旅行
行き先は地球ワンダーランド
ここでしか味わえない魅惑の世界
その旅が終わったとき
全てが記憶
あれはなんだったんだろう？
そんな一瞬に凝縮された光になる
私はそれを
入棺体験で味わった
生きてきたこと
全てが一瞬だったと
終わった感覚
映画のエンドロールが終わり
暗くなったスクリーン
ああ
終わりなんだ
ただそれだけの世界
絶望や悲しみや恐れもなく
ただ、淡々と終わるだけ
良い悪いも
感情もなにもない
眺めるだけ
そして
少し、ほっとして
開放された
生きてきたという証も
ほんの少し
宇宙に還元した
その先はわからない
ただ そこに
何もない、が淡々と
”ない”が”存在”していた
今の私では
言葉では言い表せない
でも
胸にしっかり焼き付いた
あの感覚
