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身近な薬草


日曜日は百年公園にある
岐阜県博物館での講座に参加

再び「薬草のふるさと伊吹」の世界へ

公園内の木々

実が鈴なりのヤマボウシがいました

こちらはクロガネモチ クロガネモチの蜂蜜大好物です(笑)

キノコ生えてたり、台風で倒木していたり
もうすぐ読み終わるこの本の影響もあり
木の見方が少し変わっている自分に気が付きます

なんていうか…予算かけてもらえないんだろうな
こういう所に…と思ったりして少し悲しい気持ちになったり

樹木たちの知られざる生活: 森林管理官が聴いた森の声 1,728円 Amazon

なかなかゆっくり散策できない百年公園ですが
メインは岐阜県博物館

余談ですが

何週間か前のイベントですが
岐阜県博物館のナイトミュージアムに当選したんですよ!

でもね
その時間の直前まで「大雨警報」が発令されて
中止を告げる電話があり
本当に残念で残念で

今回は講座
再び「薬草のふるさと伊吹」の世界へ

講師:井上好章

こちらの先生
笠原小学校で学校の先生もされていたそうです
生物専攻から植物になったそうですが
植物愛に溢れている
そんなチャーミングでユーモアに溢れる先生でした

講座の内容は
伊吹の自然、地質、気候から
大垣出身で50歳から植物研究をはじめた飯沼慾斎
植物の分布、伊吹百草、まで
幅広く興味深い内容でした

化学薬品と薬草の事
薬が一方方向に作用する事に対し
薬草は個々の体質に合わせた調整であり
作用が緩和であること
その認識は植物を研究されている先生も
アロマテラピーの解釈も一緒であったり

セリ科のミヤマトウキ
シソ科のカワミドリ
香りのある薬草などを含めて
伊吹山に生息する薬草が280種にも上り
その薬草を今でも地域の方々が利用している事

こんな身近にそんな場所があったとは
全然知りませんでした!

ハーブの世界なんて言ってる場合じゃなくてよ!
近い内に伊吹百草
春日村に訪れたいと思っています
こちら茶畑で有名だそうですね

他にも
セントジョーンズワート

アロマでは植物油(抽出油)
首をはねられて処刑された聖ヨハネの血
この植物をちぎると出る赤色がそれを思わせたり

処刑された日にこの薬草の花が満開になる
ということでこの名前の由来があります

和名のオトギリソウ

兄弟の秘密であった薬草の効能を弟が他人に話てしまい

怒り狂った兄が弟を刀で斬り殺した時の血が
この薬草について黒い斑点となったため
「弟を切る草」と名前がついたとか

海を隔てても
どちらもこの薬草の持つ赤色のヒペリシンが
血を連想させ
鎮静作用や抗炎症作用など様々な特性があるにも関わらず
死に結びついている事が興味深いです

そして、薬草とはいえ
それはその摂取量により
薬草が毒草になる事も

アロマテラピー 精油も一緒ですよね
天然、自生だから安心で安全
という事は無いということ

これからキノコの季節ですが
キノコも同じですよね

この事については
2016年9月に参加した
根の上高原の講座「自然界の毒」
でも触れられていました

薬草が毒草になるのは
摂取量もあれば
体質や個体差もあるという事

でも

ただ、今後の事例や報告などにより
薬草が毒草になる可能性はあるそうです

ただ、毒草が薬草になる事はないというのも

なるほどと思いました

そして
薬草はつづける事で体に作用してくること
薬のように即効性はないから
根気よく続けること

これって
日々、何かしらの植物を摂取する

見方をかえれば

食生活にある植物が何かしらの薬草である

という解釈もできるのかもしれないなぁと

日頃の予防でもありますよね

薬のように即効性のある薬草は

毒性が強いというお話も

このあたりは
こちらの本もお役に立つかもしれません

  1. 植物はなぜ薬を作るのか (文春新書)
  2. 花の知恵 (プラネタリー・クラシクス)
  3. 増補 へんな毒 すごい毒 (ちくま文庫)

ともあれ
小ネタも沢山ありまして

あっという間の楽しい時間でした

植物の勉強に牧野先生の
牧野日本植物図鑑で勉強しました

とお話されていました

あ!
我が家にある読んでいない一冊!

こちらもちゃんと読まなければ!

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