自分の力を強く保つ

昨年末から食卓の野菜を無農薬無肥料野菜に変えました。継続中ですがとても良好です。それに伴い果物もできるだけその類を購入しています。そんな中、昨年購入して残っているみかんの事が気になり今回の記事を書きました。それは［無農薬無肥料みかんは腐らず枯れる説］。

数個残してしまったみかんの２月５日の様子が下記の通りです。少ししわがれてきたので食べる事をせずに、どうなるか観察してみました。
これまで、普通に購入したみかんは温かくなるとダンボールの中でカビが発生しますが、無農薬無肥料のみかんは全く枯れる様子がありませんでした。

そして、現在４月２６日の様子です。上記の画像と同じ下記の４つのみかんは見事に枯れています

果実か乾燥しているのか、ベコベコになっていますし、とても軽いです
本来つぶつぶの油胞のあった場所も揮発してなくなっているのがわかります

中が気になったので見てみました。全体的に水分が無くなりながらも、果肉はまだあるという状態です。中身が腐っているという事もなく不思議な感じです。

柑橘系の果皮にはつぶつぶの油胞があり、その中には芳香成分が詰まっています。これを圧搾法で取り出したのが柑橘系の精油です。柑橘系の精油成分はほぼモノテルペン炭化水素類（炭素と水素でできた芳香成分）です。作用特性には抗菌作用や抗ウイルス作用もありますし無極性なので水とは馴染まない成分です。無農薬無肥料のみかんがカビることなく枯れるのは、他力（農薬など）に頼らずに自身の果皮に含まれる芳香成分が外敵からガッチリとガードする働きを担っているからでしょうか？自分自身の力が強く保たれている事で自分の身を護る。

そんな力を見せてもらったように感じます。