ポジティブ力で切り抜けろ
少しアッシュに染めた肩まである髪
彼女は二人の女の子のお母さん
「雪がみたい」
二人の女の子が彼女に言う
彼女は雪景色が見られそうな場所を見つけて
二人の女の子を乗せてドライブにでかける
ナビ通りに走った細い雪道
同じ場所に向かう車もなく
対向車すらこない
雪景色を見ながら
車を走らせる
細い道に曲がりくねる道
午後2時を過ぎている
「どこまで続くのだろう?」
もう、戻ろう
彼女はそう思いハンドルを切る
その瞬間
タイヤが滑る
彼女が走っていた道は
濁河温泉に向かう
標高1800mの峠道の途中
思い立って車を止めたその道は
その峠道で唯一
山から滲み出た水が
一面を凍らせている
アイスバーンのど真ん中
彼女の判断と力ではもう
どうにもならなくて立ち往生
こんな場所で…誰かくるのだろうか?
不安になっていたところへ
軽自動車に乗った中年夫婦
立ち往生した車を
押してくれた
が、動くどころか
後輪が窪みにハマり
ますます身動きが取れなくなる
保険屋さんに電話をしようにも
電波が届かない
中年夫婦が電波の入るところまで
車を走らせて
連絡を取ってくれる事になった
しばらく待とう
あ、その前に
このままでは危ないから
何か目印になるモノを置いておかなくちゃ。。。。
しばらくすると
前方から紺色のハイエースが!
・
昨日、濁河温泉まで夫と
愛車の紺色のハイエースでドライブに行きました
誰にも合わない道中、静かな雪景色
御嶽山のエネルギーを感じる濁河のお湯
全ての喜びを堪能しつつ
山を降りるその途中
前方に目を疑う光景が。。。
行きしなに
ここだけアイスバーンだね
そんな事を話していた
アイスバーンのポイントに
謎にポツンとベビーカー
は?
隣を見ると
まさかの道を横に塞ぐ
白の日産
え?どんな事件になってるの?
大丈夫なのか?と降りて近づくと
中から出てきたのは
少しアッシュに染めた肩まである髪の女の子
女の子?
と女の子の子供二人
ん?
メンズはいないの?
・
そんな感じで
点と点が繋がる瞬間
ポツンと置かれたベビーカーは
彼女的”三角表示板”だったらしく
三角表示板以上に緊急性のメッセージを
無駄に発していたのでした
そして
この事態
私達も完全に巻き込まれている状態ですよね?
保険屋さんに電話して
事が解決する時間を軽く見積もって。。。って
この場所ですよ
夫も考えていた事は同じらしく
このまま保険屋さんが動くまで待つのか
私達の力でなんとかするのか?
とりあえず
やれることはやってみよう
という事で
再度、車を押すことに
と、そこへ
一台の黒いトヨタが私達の後ろに車を止めて
中から1人の長身の青年が降りてくる
状況を説明し
やはり、内心、思うことは同じで
完全に彼も巻き込まれているのでした
・
私自身のポジティブ力を試される
数秘5の現実体験の幕開けです
続く